カルダモン

健康的に

雪が降っても積もらない時期になり、暖かさを感じる季節になってきた。
シーンと静かな冬も終わりに近づいてくると、厄介さんの再来に頭を悩ます時期の到来だ。我が家にとっての厄介さんは、スギ花粉。幸い私はまだ花粉症にはなっていなのだけれど、娘と息子は花粉症なので、彼女達が鼻を啜りだすと、母親センサーにスイッチが入る。

花粉症状VS母の愛

生姜とにんにくを入れたカレーが良いと聞くと、カレーを作り。柑橘のじゃばらが良いと聞くと、じゃばら飴を買いに行く。ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品が良いと聞くと、これでもか!ってぐらい食べさせる。その度に「どう?効いてる?効いてる感じする?」っと、迫るものだから、娘も息子も、花粉症の鼻詰まりよりも、母の状況に辟易しているかもしれない。

子供達がどう思おうとどう感じようと、娘が鼻を啜りだした今年も母親センサーにスイッチが入った。毎年負け続けている厄介さんに対抗するために、今年はちょっと変わった方法を試してみようと思った。それが、スパイスの一種、カルダモン。その香り高い小さな種には、不思議な力が秘められているという。

カルダモンとは?

カルダモンは「スパイスの女王」とも呼ばれる香り高いスパイスで、ショウガ科の多年草から採れる種子を乾燥させたもの。主にインドやグアテマラで生産され、世界中で料理や飲み物、薬用として利用されている。カルダモンには主に2種類あるそうだ。

  • グリーンカルダモン 最も一般的で、爽やかで上品な香りが特徴。
  • ブラックカルダモン スモーキーで力強い香りがあり、煮込み料理に適している。

果実は小さな鞘状で、その中に香りの元となる種子が詰まっているので、種子を砕くことで香りが引き立たせて使う。パウダー状になっているものも売られている。

世界中で使われているカルダモン

日本ではカレー粉の原料として知られているけれど、カルダモンは世界中でも幅広く使われている。

  • インド:チャイ(スパイスティー)やビリヤニ(スパイスライス)に欠かせない存在。
  • 中東:コーヒーやデザートに使用され、特にアラビアコーヒーには必須。
  • 北欧:パンやケーキに加えられ、シナモンと並ぶ人気スパイス。
  • 東南アジア:スープや煮込み料理に使用され、エスニックな風味の引き立て役。

カルダモンに期待できる効果・効能

カルダモンは古くから薬用としても利用されている。

  1. 消化促進:胃腸の働きを助け、胃もたれやガスの排出を促す。
  2. 抗炎症作用:炎症を抑え、免疫力を高める効果が期待できる。
  3. 口臭予防:強い香りが口臭を抑えるのに役立つ。
  4. リラックス効果:香りが緊張を和らげ、心身をリフレッシュ。
  5. 呼吸器の改善:鼻詰まりや咳を和らげる効果があるとされている。

注意点

妊娠中や授乳中の方、また胆石や特定の薬を服用している方は、摂取を控えるか医師に相談することを推奨。


医食同源とカルダモン

私たちの身体は、毎日の食べ物で作られている。この考え方を象徴する言葉が「医食同源」。つまり、食事と健康は切り離せないものであり、正しい食事が病気を防ぎ、心身の調和をもたらすという意味が込められていると思ってる。現代社会で忙しい日々を送る中で、どうしても薬やサプリメントに頼りがちになりがちの我が家も、自然由来の食品やスパイスを上手に活用することで、生活に健康と豊かさを取り入れたいと感じてる。

カルダモンは、その爽やかな香りと、数千年にわたり愛されてきた効能は、まさに医食同源のシンボルといっても良いと思う。カルダモンは胃腸の不調を整えたり、リラックス効果をもたらしたりと、花粉症に悩まされる季節にも役立つ力を秘めているから。毎日のコーヒーや紅茶・スープなんかに少量加えるだけでも、心身をリフレッシュさせ、健康をサポートしてくれる頼もしい味方になるんじゃないかな。

医食同源の精神に基づいて、今年はカルダモンを生活に取り入れてみようと思う。この小さな種子の力を借りて、花粉症に苦しむ子供達の症状が少しでも軽くなることを祈って。

この記事を書いたヒト

愛知→宮城のゲマニア
コーヒー牛乳と無人販売巡りが大好き♪
気が付いたらもう半世紀生きたので、これからは好きなモノに囲まれて丁寧にゆっくり暮らしたい。と願って2年。なかなかゆっくり暮らせない...
2025年1月から留守家庭の妻やってます

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