大雪の日に知ったこと。

日日是好日

雪かきを楽しんでいて、隣人のオジサマとお話した時に初めて知った。

「ところで、貴方のところは通気口を塞がないんだね?朝晩冷え込むでしょう?ここは、窓も二重ガラスじゃなくて、薄っぺらいガラス1枚だし…」とオジサマは言う。
通気口ってなんだろう?疑問をぶつけると
「ほら、あそこだよ。あそこは冬場は塞いだほうが寒さが少しでも和らぐよ。」と、オジサマは家の土台のコンクリートを指している。指先は床下通気口部分に向いている。
「あそこを閉めると、この寒さも少しは和らぐと思うよ。」と、開閉できるようになっていることも教えてくださった。

愛知県にいた頃は、ここよりは寒くなかったので、床下通気口は年中パックリ口を開けている家屋が多かったように思う。というか床下通気口が開閉できるなんて知らなかった。
オジサマと別れ、家をぐるりと廻ると、9ヵ所も床下通気口があった。しかもオジサマの言う通り開閉できるようになっている!

わざわざ床下通気口があるのには、理由があるはずだし、開閉できるようになっているコトにも理由があるはず。知りたいことは調べ尽くしたい性分の私、床下通気口について調べてみた。

床下通気口の役割

床下通気口は、家の基礎部分に設けられる通気孔のことで、建物の健康維持に欠かせない役割を果たしている。通気口を設けることで床下の空気の流れを確保し、湿気やカビの発生を防止する役目がある。

湿気防止とカビ対策
日本は湿度の高い気候が特徴で、特に梅雨や夏場は湿気がこもりやすい。床下に湿気がたまると、木材が腐り、シロアリの侵入が増える可能性がある。また、カビが発生すると、アレルギーや健康被害の原因となる。床下通気口は、これらの問題を未然に防ぐための重要な役割を果たしている。通気口から外気を取り込み、床下の湿気を排出することで、カビや腐敗を防いでくれる。

温度調整と断熱効果
床下通気口は、建物内の温度を調整する役割もある。床下の温度が上がり過ぎると、室内の温度も上昇し、冷房効果が減少する。通気口を設けることで、床下の温度を適切に保ち、冷暖房効率を向上させる。また、断熱材と併用することで、冬場の暖気も逃がさず、快適な室内環境を維持することができる。

防虫効果
湿気の多い環境は、シロアリやゴキブリなどの害虫の繁殖に適している。床下通気口は、通気を良くすることで床下を乾燥させ、害虫の繁殖を防ぐ。通気口に防虫網を取り付けることで、外からの害虫の侵入を防ぐことも可能。

基礎構造の保護
湿気がたまりやすい床下は、建物の基礎部分にも悪影響を及ぼす。コンクリートや鉄筋が湿気を吸収すると、劣化や錆びの原因となるので。床下通気口は、基礎構造を守り、建物全体の寿命を延ばすためにも重要。

冬場は閉めた方が良いの?

冬場に床下通気口を閉めることは、メリット・デメリットがある。

メリット:

  • 断熱効果の向上
    通気口を閉めることで、床下からの冷気が室内に入るのを防ぎ、室内の温度を一定に保ちやすくなり、暖房効率が向上し、エネルギーコストの削減につながる可能性がある。
  • 快適な室内環境
    床下の冷気が直接床に伝わるのを防ぐことで、足元が冷えるのを抑え、快適な環境を維持することができる。

デメリット:

  • 湿気のこもり
    通気口を閉めることで床下の通気が悪くなり、湿気がこもりやすくなる。これによりカビや木材の腐敗が発生するリスクが高まる。
  • 害虫の増加
    床下が湿気ていると、シロアリやその他の害虫が繁殖しやすくなる。害虫のリスクが増える可能性がある。

床下通気口を冬場は閉める!

床下通気口の役割と、冬場に閉めることのメリットとデメリットもよくわかった。

入居してからずっと床下通気口全開だったから、石油ストーブと石油ファンヒーターをガン焚きしても、足元から冷え込むなんて生易しいくらい冷たい。高い灯油を買って温めても温めても、床下通気口から雪を舐めた冷たい風が入ってくるなんて、暖房をつけてるのに窓を開けっ放しにしているようなものじゃないのか?って思うから、デメリットに関して考えつつも、我が家は、寒さ対策・暖房効率をアップさせる目的で、冬場は床下通気口を閉めることにした。

床下通気口ってここのこと

この記事を書いたヒト

愛知→宮城のゲマニア
コーヒー牛乳と無人販売巡りが大好き♪
気が付いたらもう半世紀生きたので、これからは好きなモノに囲まれて丁寧にゆっくり暮らしたい。と願って2年。なかなかゆっくり暮らせない...
2025年1月から留守家庭の妻やってます

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