ミカンの皮の有効利用

節約

うちの子供達は、小さい頃からあまり果物を食べる習慣がなくても、冬のミカンは1シーズンで3箱は食べちゃうくらいのミカン好きだった。

毎日大量に食べる家族たち。カジっても苦いだけのミカンの皮。ミカンの皮が、ただただゴミ袋の中に積まれていくと、「ゴミの日が重くなる・・・」って憂鬱だった。何か使い道はないか?!って調べたのはその頃だったと思う。

ミカンの皮の使い方と効果

  1. 掃除につかう
    • ガラスや鏡の掃除:
      ミカンの皮にはリモネンが含まれており、油汚れや指紋を効果的に取り除ける。
      ガラスや鏡をミカンの皮でこすった後、布で拭き取る。
    • シンクや蛇口の掃除
      ミカンの皮を使ってシンクや蛇口を磨くことで、油汚れや水垢を取り除くことができる。
  2. 消臭剤として利用する
    • ゴミ箱の消臭
      ゴミ箱の底にミカンの皮を敷くことで、臭いを抑える効果がある。
    • 手についたニオイを消臭
      魚を捌いた時に、ミカンの皮で手を擦ることで、嫌なニオイが少し和らぐ。
  3. 美容とか健康的に利用する
    • みかん風呂
      ミカンの皮を布袋やガーゼに包んでお風呂に入れる。
      リラックス効果や血行促進効果を得ることができる。
      ビタミンCが含まれているため、肌の保湿効果も期待できる。
    • 肌のケア
      ミカンの皮をすりおろし、ヨーグルトとかハチミツと混ぜてフェイスパックとして使用。
      ビタミンCが豊富で、肌のトーンを整え、保湿効果も期待できる。

どの方法も剥いてすぐのミカンの皮を使うので、食べる量の多い時は、専らみかん風呂に入れて、+ミカンパック。個人的には、ミカンパックが気に入っていたな~。

ミカンの皮に含まれる成分

毎日みかん風呂にすると、すぐお風呂が汚れるから、ミカンを入れた日は、お風呂を入れ替える。そうなると水道使用量が跳ね上がる。だんだんみかん風呂は遠のく。その間もどんどん増えるミカンの皮。

次に調べたのが、ミカンの皮に含まれている成分について。成分を調べて、あわよくば、食べて消費することを目論んでみた。

  • ビタミンC: 抗酸化作用があり、免疫力を高める効果がある。
  • β-クリプトキサンチン: 抗酸化作用が強く、酸化ストレスから体を守る。
  • ノビレチン: 血糖値の上昇を抑える効果があり、発がん抑制作用や抗認知症作用も期待されている。
  • ペクチン: 水溶性食物繊維で、腸内環境を整え、便通の改善に役立つ。
  • ヘスペリジン: 血圧の上昇を抑制し、毛細血管壁を保護して血管の老化を予防する。
  • リモネン: ミカンの香り成分で、リラックス効果や血行促進効果が期待できる。

調べてみると、身体に良さそうな成分が豊富に含まれているね。
身体に良さそうではあるけれど、噛じって苦いミカンの皮を、そのまま食べれるのは、せいぜい1.2回。絶対に続かないので、ジャムとかお茶とかピールにしてみた。

みかんジャムは、砂糖と時間を消費した割に、家族ウケが悪くて冷蔵庫を随分と占領していた。無理矢理食べさせたせいで、私と娘はマーマーレード嫌いになってしまった。(T_T)

みかん茶は、剥いてすぐのみかん皮を洗ってから、弱火で煮出して飲むんだが、みかんジャムよりウケが悪く、誰も飲まない。「みかんジャムにお湯入れたほうがマシ。」とまで言われてしまった。

みかんピールは、みかんジャムよりも消費は早かった。グラニュー糖をまぶすことで食感が出たからかな?一つ一つ、重ならないように並べる工程が面倒臭くなっちゃって、そのうち作らなくなっちゃった。

因みに、箱売りされてるみかんの殆どは、農薬が使われているので、皮を調理する際、あらかじめ重曹を入れたぬるま湯に浸けて洗ったほうが良い。ワックス層に関しては、みかん自体が果物からの水の蒸散を抑えて、鮮度を維持するためにできる層だから、国産のみかんなら、そこまでゴシゴシしなくても大丈夫だと思う。

ミカンの皮を乾燥させて陳皮にしよう

乾燥させたミカンの皮(陳皮)も同じ成分を含んでいる。乾燥させることで成分が濃縮され、一部の効能がさらに強化されることもある。ということを知って以来、大量にでるミカンの皮は、最終的に干す一択になった我が家。生の皮の状態では日持ちしないけれど、乾燥させれば日持ちするし、利用せずに捨てたとしても、ゴミの減量化にはなってると思う。

陳皮の作り方

作り方はいたって簡単。1週間くらい天気の良い日に外に出して、夜には部屋に入れる。(私は出しっぱなし)

皮の洗浄
皮を流水でしっかりと洗い、表面の汚れや農薬をできるだけ取り除く。
重曹を使って洗うと良いかも。

皮を乾燥させる
皮の水気を拭き取り、平らな面に広げて、風通しの良い所で乾燥。
カビが生えないよう、完全に乾燥させる。
小さく切っても良いと思う。
フードドライヤーを使うのもアリだと思う。

保存
完全に乾燥したら、密閉容器に入れて保存。湿気を避けるために乾燥剤を一緒に入れると良いし、乾燥させた後、ミルとかフープロで粉末にしておくと、使い勝手が良くなる。粉末にしたら瓶で保存。

みかんの皮を乾燥させて陳皮を作った。使いやすく粉にしたもの
左はフープロで粉砕、右はすり鉢で粉状にしたもの

陳皮の効能

  • 消化不良の改善:胃の調子を整え、消化を助けるために利用される。胃もたれや食欲不振などの症状に効果が期待される。
  • 咳や痰の緩和:陳皮は去痰作用があり、咳や痰を和らげるために使用される。風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の症状に役立つ。
  • ストレス緩和:リモネンのリラックス効果が、ストレスを軽減し、気分を落ち着けるのに役立つ。
  • 血行促進:血行を良くし、冷え性やむくみの改善に利用される。
  • 美容効果:抗酸化作用があり、肌の健康を保つ。肌トラブルを防ぎ、若々しい肌を維持するのに役立つ。

陳皮の活用方法

  • 漢方薬:伝統的な漢方薬の材料として利用されていて、さまざまな健康効果が期待できる。
  • お茶:陳皮茶にする。リラックス効果や消化促進効果。
  • 料理:料理に加えることで風味を豊かにし、健康効果をプラス。
  • 肌のケア:ヨーグルトやハチミツと混ぜてフェイスパックとして使用。肌のトーンを整え、保湿効果にも期待。

陳皮が入ってる漢方薬

陳皮は古くから漢方薬として重宝されている。その効能の広さから、さまざまな目的で利用されている。
陳皮の入っている漢方薬の一部をご紹介。

  • 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
    ストレスや神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症に効果。
  • 六君子湯(りっくんしとう)
    消化不良や胃の調子を整える。
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
    ストレスや不安感を緩和。
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
    体力や気力を補う。

医食同源とみかんの皮

一見すると捨てられる部分だけど、古くから健康に役立つ食品陳皮として重宝されている。

現代においても、みかんの皮の価値は見直されて、皮に含まれるビタミンCやフラボノイドの抗酸化作用や免疫力の向上が期待されてる。香り成分であるリモネンにはリラックス効果があり、ストレスを軽減する助けにもなる。みかんの皮をお茶やジャムに利用することは、この「医食同源」の考えを実践する一つの方法になると思う。

日々の生活の中で「医食同源」を取り入れるのは難しいと感じることもあるけれど、みかんの皮のように身近なものを活用することで、無理なくこの考え方を取り入れることができる。小さな工夫や小さな努力が健康に繋がると考えると、食事がさらに楽しいものになりそうだ。

この記事を書いたヒト

愛知→宮城のゲマニア
コーヒー牛乳と無人販売巡りが大好き♪
気が付いたらもう半世紀生きたので、これからは好きなモノに囲まれて丁寧にゆっくり暮らしたい。と願って2年。なかなかゆっくり暮らせない...
2025年1月から留守家庭の妻やってます

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